必須栄養素(40)コバルト

コバルト

種別ミネラル
元素記号Co
分布
はたらき神経の安定、タンパク質代謝の補助、赤血球の生成・正常化
分子ビタミンB12(コバラミン)
不足症状悪性貧血、疲労、筋力低下、成長障害
食材レバー、乳、牡蠣
1日分の当量
1日分の価格
MemoビタミンB12以外で体内での働きは知られていない

必須栄養素(41)臭素

臭素

種別ミネラル
元素記号Br
分布海水
はたらき興奮や性欲の鎮静
分子
不足症状食欲不振、嘔吐、便秘、悪心、神経症状
食材海水、水道水
1日分の当量
1日分の価格0.0円(水道水)
Memoクロールの代わりに神経細胞(ニューロン)に侵入し、ニューロンの細胞膜を傷害するといわれている

必須栄養素(43)ホウ素

ホウ素

種別ミネラル
元素記号B
分布細胞壁、骨、毛髪
はたらきビタミンD活性化、カルシウム排出の抑制、毛髪の保護
分子
不足症状骨粗鬆症、骨関節炎
食材植物(特にわかめ、寒天)、果実(特にりんご、ナッツ)
1日分の当量
1日分の価格0.0円(植物細胞)
Memo

必須栄養素(44)マンガン

マンガン

種別ミネラル
元素記号Mn
分布骨、海水、種子
はたらき骨の形成・発育補助
糖質脂質の消化補助
生殖機能の調整、神経の調整
酸素の吸着
分子カタラーゼ
不足症状成長異常、平衡感覚異常、疲労、糖尿病、骨粗鬆症、生殖機能低下、ホルモン減少
食材海藻、豆、ナッツ、玄米
1日分の当量
1日分の価格0.0円(水道水)
Memoカタラーゼは、過酸化水素を酸素と水に変える。

必須栄養素(45)モリブデン

モリブデン

種別ミネラル
元素記号Mo
分布肝臓、腎臓、骨、皮膚
はたらき糖質脂質の燃焼補助
造血(貧血予防、鉄分の補助)
尿酸の生成
過剰な銅の排出
分子ニトロゲナーゼ
キサンチンオキシダーゼ
アルデヒドデヒドロゲナーゼ
亜硫酸酸化酵素
不足症状性機能低下、貧血、痛風
食材植物(豆、海藻、玄米、緑黄色野菜)、レバー
1日分の当量
1日分の価格
Memo ニトロゲナーゼは、マメ科の植物や海藻の窒素固定を触媒。
キサンチンオキシダーゼは、尿酸の生成を触媒。
アルデヒドデヒドロゲナーゼは、アルコールを酢酸に変換。
亜硫酸酸化酵素は、亜硫酸イオンを硫酸イオンに変換。

健康的なラーメン

 この1年以上,私は毎日ラーメンを食べている.あまりに食べてしまうので,1日1食までと決めている.毎日ラーメンを食べているが,健康診断は全項目Aで異常なし.なぜラーメンを食べて健康でいられるか,その理由をご紹介する.
 まず,私は生麺を食べている.鍋で水を沸騰させたら2玉投入し,茹だったら水で締める.この水で締める過程は豚骨ラーメン店で見て教わった.1度に2玉食べるので,生麺に付属するスープがしばしば余る.このためスープには困らない.
 具材は生卵とにんにく.たまに穂先メンマや海苔や鯖缶など入れて楽しむ.お気づきの方もおられよう,私が毎日食べるこのラーメンは,あるものをほとんど含んでいない.それは脂肪である.私は脂肪の少ないラーメンを食べているのだ.
 即席麺は保存を効かせるため油で揚げてある.生麺らしさを追求した即席麺を食べるなら,生麺を食べればいいじゃないか,という持論がある.私は中華麺自体が好きで,最初は麺だけをすする.また,具材に焼豚も香油も滅多に入れない.
 このラーメンの栄養学的な良さは,糖分・塩分・水分のバランスが良いことだ.小麦粉の炭水化物は2玉と多めで,塩分はスープ1食分,食事後には飲まねばならないから,水分の摂取を忘れることがない.昼に食べて仕事が捗る秘密だと私は思っている.
 たまにラーメン店へラーメンを勉強しに行く.やはりプロのラーメンは格段に旨い.でも,私はこの自分で編み出したラーメンが好きだ.きょうも生麺を調達し,冷蔵庫に余っているスープ,それに生卵を足してラーメンを食べるだろう.

定衣定食定住

決まった服を着る.
いつも同じ服を着る.
それを「定衣」という.
禅寺のお坊さんや,制服のある職場や学校,シリコンバレーのエンジニアなどが実践している.
毎朝服を選ばなくてよいようにしている.
選択する行為は負担で,
1日に選択できる回数には上限があるそうだから.

同じような概念に「定食」がある.
毎日決まったものを食べる.
いつも同じものを食べる.
禅寺の精進料理,経営者の朝食ルーティン,シリコンバレーのエンジニアもまた実践している.
これも毎日の選択回数を減らすのが目的.
毎朝決まって鮭茶漬けを食べるという話を聞いたことがある.

私も毎日ほぼ決まったものを食べている.
スーパーで買う食材はほぼ変わらない.
卵,魚,大豆製品,発酵食品,アーモンドミルクなど.
グルメではないし,冒険もしない.
食事して健康を害するなら本末転倒だと思うからだ.

私たちのほとんどは「定住」している.
決まった場所に住む.
いつも同じ家で暮らす.
生活には変化があまりないのが普通なのかもしれない.
変化が激しいといわれる時代.
生活を振り返ってみると本当は大して変わっていないのだろうと思う.

細胞食のすすめ

人間は細胞でできているので,
細胞を食べていれば健康を保てる.
という話し.

野菜や肉魚に大豆や菌類をまとめて食べるのは大変である.
食材の調達や保存,そして調理を毎日のようにうまくやるのは大変.
献立を簡単に探せるようになったとはいえ.

食品の大部分が昔は細胞だった.
小麦粉は小麦だった.
砂糖はサトウキビだった.
米は稲だった.
細胞である状態を壊し,おいしい部分だけ取り出したのだ.

このように都合よく加工した食材が安く入手できる現在,
細胞をそのまま食べる機会が減り,
重宝されるようになった.
サラダバーが人気を集め,菌活なんて言葉も流行った.

細胞をそのままの姿で食べると,なんだか満腹になる.
依存性が低いからだ.
おいしい部分だけ取り出した食材は,おいしいのでまた食べたくなる.
もう一度食べたいというイメージが離れなくなり,食べることになる.
リピーターが減らない.

おいしいものばかり食べずに,
週の半分以上は質素に食事を済ませば,
おいしいものを本当においしいと思えるうえ,
毎日のようにおいしいものを食べるのは少し贅沢だから,
と考え直せる.

毎日おいしいものを食べるのではなくて,
ときどきにすることで,
感動と健康を得られるうえ,経済的でもある.

おいしいものはときどきにしよう.
普段は細胞を食べよう.

塩分キュー

 国連は,摂取する栄養を,一日ではなく一週間を単位に考えれば良いとしている.つまり,毎日バランスの良い食事をとらなくてよく,毎食バランスの良い献立で調理しなくてよい.しかし,一週間単位で栄養をどうやって管理するか.私は「待ち行列」で考えている.
 たとえば,塩分.納豆1パックを1とする.味噌汁は2,親子丼は3,ラーメンは7とする.これらを日割りで計算し,キューに入れる.

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 毎日読み枠をずらし,キューから出た分の塩分はとって良いことにする.週に50くらいと決めているが,厳守せず,次の日の塩分を少なくすればよい話だ.
 こうして週単位で栄養を管理している.