買い出し習慣の変化

今まで、近所の安いスーパーで、1週間から10日間分の食料をまとめて買っていました。
IKEAの大きなエコバッグにいっぱいの荷物を両脇に抱えて帰宅し、
年配になったら続けられないな、と思いながら歩いていました。
この習慣の終焉は、39歳になった月に、意外と早く訪れました。

主治医から、薬は飲むなと言われたのです。
わたしは、症状はもう長く治まり、主治医の助言のもと、3月から断薬を試していました。
離脱症状というのがあって、脳に作用する薬なので、薬が抜けるまで半年から2年は症状が出るとのことでした。
それで半年後の10月下旬、診察で、もう完全に服用しなくて良いことになりました。

そうしたら、なんと、食事が整ったのです。
食べる量は少なくて済み、それで満足し、カロリーでは2100kcal以上食べていたものが、
1600kcal程度になりました。
少ない気もしますが、栄養の豊かな食事をしているので、
むしろ健康が増進し、姿勢も良く、体つきも整ってきました。

わたしの飲んでいた薬は、副作用で太るというのがあり、
要するに食べたくなる薬なのでした。
それをやめたのですから、食べる量は減って当然のことですし、
今までさほど太らないできたので、かなり少ない食事量がわたしの摂りたい食事なのです。

そういうわけで、買い方もおのずと変わったのです。
両腕に提げた量の食材なんて、とても食べきれません。
スーパーで片手のエコバッグに軽く買うくらいで全然良いのです。
それで1週間は持ちます。

実は、料理も本格的に始めました。
わたしのその薬は、舌を硬くするため、味がろくにわからない生活だったのですが、
やめてみると味の豊かな世界に感動し、
いざ、味について考えたい、と発起しました。

昨日は鰆を一本買ってきて、家庭用包丁で捌いて
煮付、塩焼、葱和の3品を作りました。
妻にも好評でした。(妻の味覚は辛口だったはずですが。。)

ご飯はAKOMEYAの本で学んだ洗い方・炊き方で、
粒の立った香り良い炊き方を覚えました。
ただ、ご飯はいわば睡眠薬なので、昼に半膳、夜に1膳程度にしています。
夜食べるとよく眠れて良いですね。

そういうわけで、もう両腕に巨大エコバッグを抱える買い出しはしません。
これからは料理の研究を本腰入れる趣味にします。
植物ってすごい!という視点でレシピと効能も掲載しますので、どうぞおたのしみに。

生涯の食べ納め

わたしは、病気や体質、あるいは嫌いなために、
食べなくなったものが、今年はいくつも判明しました。
今までは、食べ物の味がよくわからずに食べていて、
美味しいと言ったこと自体まずないし、
美味しさにこだわりなど持ちようもない生活を送ってきました。
今も、美味しいことが食事で重要だとは思いませんが、
あまりまずいと感じた食事が少ないからかもしれません。

今年は、生涯でもう食べないと決めたものがいくつもあります。
いずれも痛い目に遭ったためです。

1.うどん
 8月に、同僚とうどんを食べに行きました。うどんは好物です。
 500g注文し、コシのある麺で、だしと生卵で食べ切りました。
 しかし、その翌日の晩から、なんと10日間、腸が壊れました。
 いわゆる水下痢に油便。
 すぐに思い当たったのが、以前遺伝子検査した結果で判明したセリアック病です。
 日本人では珍しいようですが、わたしは変異か何かで、
 グルテンに大腸が晒されると、3日から2週間程度、機能が壊れてしまうようです。
 消化器内科を受診し、疑いの診断を受けました。
 診断には、専門の遺伝子検査をしなくてはならず、数十万円かかるのですが、
 治療法はないとのことで、利点がないのでやめました。
 うどんは好物だったのですが、確かにいつもお腹を下していました。
 もううどんは食べられないです。

2.とんかつ
 9月に友人ととんかつを食べに行きました。
 3月末に、断薬の翌日でしたが、とんかつを食べに行き、
 味覚ってこんな多様で深かったのか!と思ったほど、記念碑的な食事でした。
 薬で、感覚や記憶が遮断されていたわけですから、
 それが20年続いた間、味覚が凍ったようになっていたのでしょう。
 その後、その周辺にあるとんかつ屋を6件全て回りました。
 どのお店のとんかつも覚えています。
 しかし、どの食事の後の、翌日くらいには、
 やはり腸が1〜3日間くらい壊れてしまいました。
 衣にパン粉が使われていたからと思われます。
 とんかつも、今年で食べ納めです。印象深い料理になりました。

3.霜降りの牛肉
 妻が霜降りの牛肉が好きで、わたしは嫌でした。
 なんでこんなものがうまいのだろう
 とずっと思っていましたが、
 今までのわたしは、他の食事も大して美味しいと思って食べていなかったので、
 ことさら言うこともしませんでした。
 10月になって、妻がふるさと納税で霜降り牛肉を頼んで、
 届いて焼いて、上機嫌にわたしに分けてくれました。
 3切れ食べて、わたしはまずいし気持ち悪いしむかついたので、
 酵素狙いでキウイを2個食べ、パンシロンも飲み、水を飲んで紛れさせました。
 妻に言いました。こんな肉、もう食いとうない、と。
 妻は残念そうに塞いでいましたが、わたしが妻に食べ物を嫌いと言ったのは、
 結婚して初めてのことでしたので、少し驚いた様子でもありました。

4.果糖ブドウ糖液糖
 グミが好きでした。
 わたしは味がわからない人だったので、
 美味しいかどうかを、かみごたえでしか判断しませんでした。
 しらたき、ナッツ、茎わかめなど、噛めるものを美味しいと言ってきました。
 グミもその一つでした。
 夏に、おかしのまちおかで、グミを買って食べたのですが、
 とても舌がおかしくなったグミがありました。
 いくつかグミを買って食べて調べてみました。
 どうやら、砂糖でなく、果糖ブドウ糖液糖がメインのグミは、
 わたしの舌は受け付けないようでした。
 確かに、調味料などでも、果糖ブドウ糖液糖を使っていないものは、
 美味しいと感じました。
 それで、今はグミでなく、寒天ゼリーをよく好むようになりました。
 寒天ゼリーとは、スプーンですくうものではなく、和菓子の四角い個包装のものです。
 それも、いくつか買ってみましたが、
 酸味料が塗してあるものは、ダメなようです。
 酸味料に促され、一袋食べてしまい、食べすぎて調子が悪くなってしまいます。
 今は、グラニュー糖が塗してあるものか、オブラートが巻かれているものを、
 1日あたり2〜3個食べて、胃は満足しています。

そういうわけで、食べなくなったものがいろいろ出てきました。
人工的なものも、だいぶ縁遠くなりました。
(プロテインとかサプリとか、ジャンクフードとかそういうもの…)
常識的に、まともに、なってきたということでしょうか。
実に遠回りしたものです。

太活

この半年、食生活を大きく変えました。
きっかけは、薬の処方が終わって飲まなくなり、体重と体脂肪率が下がる一方だった時期が続いたことです。
体重は2ヶ月で6kg、体脂肪率に至っては、10%を割ってしまいました。
念のため書きますが、別にダイエットはしていません。
症状としては、断薬による離脱症状の期間は、ストレスに弱くなるそうで、
実際、心因性の難聴や失声症、ストレス性腸症候群にかかり、病院まわりしてました。

今まで、科学的に正しい食事を努めていましたが、大きく転換し、
昼食に、ほっともっとの大盛弁当を食べるようにしました。
1ヶ月半くらいで、体重と体脂肪率が、だいぶ回復し、今は値が安定しています。
ただ、見ず知らずの店員さんに華奢ですねとよく言われるくらい、
体つきが細くなってしまいました。
自分で鏡を見ても、細くて情けなく、ワイドシルエットの服を着るようにしていましたが、それもやめまして、
スキニーやスリムフィットの服に買い直し、そればかり着ています。
歩く時も、肩や首の姿勢を正すように気をつけて、ない胸板をあるように見せています。

検索し、太活という言葉を見つけました。
ふとかつと読むようです。
あまり知られていないのは、需要が少ないからでしょうけど、
必要になる人は多いと思うのです。

わたしはお酒は飲めないし、珈琲も苦手で、煙草も吸ったことがない。
おまけに、小麦はグルテンがダメで食べられず、牛乳も下すのでダメ、
霜降り肉に至っては、まずいしきもいしむかつくので、食べたくもない。(大嫌い)
そういうわけで、飲み会では幹事が苦労するそうですが、
わたしは太れる機会が普通の人よりもあまりないのです。

どうやったら太れるか、少し研究すると、
体重を増やすことを基準に考えない方が良い
と大抵の専門家は言っています。
なので、体脂肪率を維持することを基準に食べていたら、
体重も自然と安定して収まっています。

食材は、好きな果物や魚や海藻、豆腐のおみそ汁、
食欲の出ない日も食べられるヨーグルト、デザートに和菓子。
他に、水だしですがだしを取るようになりました。煮干、昆布、どんこを交互に一晩おいてとっています。
夏場は、さつま揚げや野菜揚げなどの練り物や、がんもなどの大豆製品が半額等で安く、
家計がだいぶ助かりました。

プロテインやサプリだとか糖質制限なんか、もうやめて1年経ちます。
あれはあれで、症状の改善や、研究目的では役立ちましたが、もうしません。
スーパーで普通に売っている野菜や魚や果物や卵を、簡単に入手できることに感謝して、調理して食べます。
夜に自炊して職場に弁当を持っていくようにもなりました。
作ってみればすぐできて簡単ですね。
お米を土鍋で炊くのにも慣れました。

なかなか太れないですが、
細いなら細いなりに、自分の体を労って、良いところを見出して、愛してあげたいと思います。
体は思うようにはならないものであるようです。