わたしは、病気や体質、あるいは嫌いなために、
食べなくなったものが、今年はいくつも判明しました。
今までは、食べ物の味がよくわからずに食べていて、
美味しいと言ったこと自体まずないし、
美味しさにこだわりなど持ちようもない生活を送ってきました。
今も、美味しいことが食事で重要だとは思いませんが、
あまりまずいと感じた食事が少ないからかもしれません。
今年は、生涯でもう食べないと決めたものがいくつもあります。
いずれも痛い目に遭ったためです。
1.うどん
8月に、同僚とうどんを食べに行きました。うどんは好物です。
500g注文し、コシのある麺で、だしと生卵で食べ切りました。
しかし、その翌日の晩から、なんと10日間、腸が壊れました。
いわゆる水下痢に油便。
すぐに思い当たったのが、以前遺伝子検査した結果で判明したセリアック病です。
日本人では珍しいようですが、わたしは変異か何かで、
グルテンに大腸が晒されると、3日から2週間程度、機能が壊れてしまうようです。
消化器内科を受診し、疑いの診断を受けました。
診断には、専門の遺伝子検査をしなくてはならず、数十万円かかるのですが、
治療法はないとのことで、利点がないのでやめました。
うどんは好物だったのですが、確かにいつもお腹を下していました。
もううどんは食べられないです。
2.とんかつ
9月に友人ととんかつを食べに行きました。
3月末に、断薬の翌日でしたが、とんかつを食べに行き、
味覚ってこんな多様で深かったのか!と思ったほど、記念碑的な食事でした。
薬で、感覚や記憶が遮断されていたわけですから、
それが20年続いた間、味覚が凍ったようになっていたのでしょう。
その後、その周辺にあるとんかつ屋を6件全て回りました。
どのお店のとんかつも覚えています。
しかし、どの食事の後の、翌日くらいには、
やはり腸が1〜3日間くらい壊れてしまいました。
衣にパン粉が使われていたからと思われます。
とんかつも、今年で食べ納めです。印象深い料理になりました。
3.霜降りの牛肉
妻が霜降りの牛肉が好きで、わたしは嫌でした。
なんでこんなものがうまいのだろう
とずっと思っていましたが、
今までのわたしは、他の食事も大して美味しいと思って食べていなかったので、
ことさら言うこともしませんでした。
10月になって、妻がふるさと納税で霜降り牛肉を頼んで、
届いて焼いて、上機嫌にわたしに分けてくれました。
3切れ食べて、わたしはまずいし気持ち悪いしむかついたので、
酵素狙いでキウイを2個食べ、パンシロンも飲み、水を飲んで紛れさせました。
妻に言いました。こんな肉、もう食いとうない、と。
妻は残念そうに塞いでいましたが、わたしが妻に食べ物を嫌いと言ったのは、
結婚して初めてのことでしたので、少し驚いた様子でもありました。
4.果糖ブドウ糖液糖
グミが好きでした。
わたしは味がわからない人だったので、
美味しいかどうかを、かみごたえでしか判断しませんでした。
しらたき、ナッツ、茎わかめなど、噛めるものを美味しいと言ってきました。
グミもその一つでした。
夏に、おかしのまちおかで、グミを買って食べたのですが、
とても舌がおかしくなったグミがありました。
いくつかグミを買って食べて調べてみました。
どうやら、砂糖でなく、果糖ブドウ糖液糖がメインのグミは、
わたしの舌は受け付けないようでした。
確かに、調味料などでも、果糖ブドウ糖液糖を使っていないものは、
美味しいと感じました。
それで、今はグミでなく、寒天ゼリーをよく好むようになりました。
寒天ゼリーとは、スプーンですくうものではなく、和菓子の四角い個包装のものです。
それも、いくつか買ってみましたが、
酸味料が塗してあるものは、ダメなようです。
酸味料に促され、一袋食べてしまい、食べすぎて調子が悪くなってしまいます。
今は、グラニュー糖が塗してあるものか、オブラートが巻かれているものを、
1日あたり2〜3個食べて、胃は満足しています。
そういうわけで、食べなくなったものがいろいろ出てきました。
人工的なものも、だいぶ縁遠くなりました。
(プロテインとかサプリとか、ジャンクフードとかそういうもの…)
常識的に、まともに、なってきたということでしょうか。
実に遠回りしたものです。