人間は細胞でできているので,
細胞を食べていれば健康を保てる.
という話し.
野菜や肉魚に大豆や菌類をまとめて食べるのは大変である.
食材の調達や保存,そして調理を毎日のようにうまくやるのは大変.
献立を簡単に探せるようになったとはいえ.
食品の大部分が昔は細胞だった.
小麦粉は小麦だった.
砂糖はサトウキビだった.
米は稲だった.
細胞である状態を壊し,おいしい部分だけ取り出したのだ.
このように都合よく加工した食材が安く入手できる現在,
細胞をそのまま食べる機会が減り,
重宝されるようになった.
サラダバーが人気を集め,菌活なんて言葉も流行った.
細胞をそのままの姿で食べると,なんだか満腹になる.
依存性が低いからだ.
おいしい部分だけ取り出した食材は,おいしいのでまた食べたくなる.
もう一度食べたいというイメージが離れなくなり,食べることになる.
リピーターが減らない.
おいしいものばかり食べずに,
週の半分以上は質素に食事を済ませば,
おいしいものを本当においしいと思えるうえ,
毎日のようにおいしいものを食べるのは少し贅沢だから,
と考え直せる.
毎日おいしいものを食べるのではなくて,
ときどきにすることで,
感動と健康を得られるうえ,経済的でもある.
おいしいものはときどきにしよう.
普段は細胞を食べよう.